購入の選択とそれに関連する担保したい勝率

例えば初手執事執事ど執事銀、この二つでいずれを選ぶべきか迷うことがあるでしょう。
執事執事ならまず2巡目に執事一枚は撃つことができ、3、4ターン目に計4枚圧縮も可能。
しかし執事が2枚被った場合は廃棄ターンは2金の物すら買えません。
執事銀は2巡目1/6の確率で執事を撃つことはできず、また最大でも二枚圧縮が限度。
しかし被っても銀貨なら有効活用でき(廃棄ターンに概ね銀貨が買える)、執事以外のターミナルアクションも買いやすくなります。
このようにこの二つの手にはリスクリターンが両方伴います。

さてドミニオンの実戦では当然サプライは最低10種あり、私達は数多くの選択肢から1つの動きを選ばなければなりません。
その際に確実に最高のリターンを得る手を取ることは、基本的に不可能です。銀貨銀貨スタートで5金でない人もいれば、屋敷屋敷スタートで5金出る人もいるでしょう。
しかし勝率を少しでも上げる方法はあります。
それは各購入等のリターンとリスク、相対有利の程度を的確に判断することです。その判断さえできれば、後は場の状況を読むことにより一定の勝率が担保される手を取ることができます。

ここで一つ重要なことは、「サプライで最も強い手≠最大勝率が担保された手」ということです。
サプライで最も強いのが行商人集める手だとして、四番手が四人目参戦することが最も勝率高い手かといえば、肯定できません。
四番手としての「勝率高い手」は別にあるでしょう。
その一方で四番手で「サプライで最も強い手=勝率高い手」なことももちろんあるのには注意です。
「四番手だから上位手番と違う手取らなきゃ」気持ちはわかります。しかし保管庫ステロ最強場で四番手が一人泥棒ステロだの海賊船ステロだのやっても単なる自殺行為(かつ誰か一人を1位から引きずり落とす自爆テロ)です。
大人しく保管庫ステロした方がまだ勝率は高いでしょう。


ドミニオンで重要なのは「最も強い手を取ること」でも「四番手で違う手を取ること」でもでも「アタックを撃つこと」でもありません。
「ゲーム終了時に他人よりも一点でも取って勝つこと」です。
自分が相対有利な手、勝率が高い手を取れてるか……これを常に意識することが、より多くの勝利をもたらすでしょう。