支配概論〜如何に支配し、また支配されるべきか〜

支配。
ある友人曰く「ドミニオンの本質を崩す」カード。
実際大会以外のオフラインの場なら、ほとんど使われないカードだと思います。
しかし日本選手権ではなんと二年連続登場。となるとやっぱり支配について研究する必要あるかなーと。
あまり支配について触れている記事はないので、ここで少し語ろうかなあと思います。

まず大前提として、支配の価値、即ち6ポというコストが何を意味するか。
ポーションは4コス、銀貨は3コス。
つまり支配買えると言うことは、本来そのターンで属州を買うことができたということです(石切場等はとりあえず無視)。
ならばそのゲームの全支配ターンに獲得した点数が6点以下なら、基本支配を買った意味はなかったことになります。

以上のことを考慮すると、支配を買うべきで「ない」代表的な場は、以下の2つの場になります。

1、支配を入れてる暇がないような速攻場。特にステロ優位場
2、呪いや廃墟による荒れ場

1については単純に、支配使う回数がほとんどないからです。
2については1とは違って、場が3山終了・公領勝負になるので、支配わざわざ買っても下家が支配する価値あるとは言えないので損、という訳ですね。

じゃあ逆に支配買いたい場とは何かと言うと
1支配買いやすい場
2デッキ回転が速い場

1についてはサプライ次第ですが、
薬師、もしくはコイントークンがある場は本当に支配買うのが容易です。
最も後者の場合、というか肉屋や商人ギルド場なら、属州売れてそもそもゲームが長引かないので注意ですが。
2の場合は要は引ききり、もしくは狩猟団ある場が典型的ですね。


さて逆に支配される下家はどうすべきか?
一般的には「支配撃たれる価値ないデッキを作れ」と言われています。確かに正しい。
ただ先日も述べたようにこれには前提があって、
「支配撃たれる前の時点で上家より得点リードをしていて、かつそこからゲーム終了までの得点レース終えた後に、上家のみならず全員より得点上回っていること」
です。

よくある間違いは
上家が支配を買ったのを見て慌ててデッキを腐らせていく
というもの。
デッキを腐らせるために公領を買う。となると自分は当然属州買いづらくなる。
一方上家は属州買いながら支配ターンに+アルファを買う。
ということで点数は急激に詰められます。
最も支配撃たれる前にちゃんと上家よりそれなりにリードしてるなら、逃げ切れるかもしれません。
しかしたいしてリードしていないなら、支配者は支配ターン分多く購入できるので、
一回追い付かれたが最後、逆転されて点差が広がるだけでしょう。
また仮に支配者にはリードを最後まで保てたとしても、
他の対戦相手よりも優位なデッキ、もしくは得点リードをしていない限り、自分はデッキを弱体化させていく分不利で結局支配者と共倒れになります。

要は支配買われて初めて対策しているようでは遅いのです。

つまり、支配がサプライにあるなら、
自分がそもそも支配を買うべきか
上家は支配を買いそうか
もし支配を上家が買いそうなら、上家が支配を撃つまでにどれだけ得点リードをしとくべきで、また他の対戦相手にもちゃんと優位をとれるか
ということをシビアに考えながらゲームを進める必要があります。

逆にいえばそれをしっかり考慮できるなら、支配はそんなに恐れず戦うことができるでしょう。

とりあえずこんなところで