賢者は本当に賢いか

あなたがより使いたい3or4コスのカードをXとします。
ここでもし初手で「Xー銀」スタートした場合、
3ターン目にXを手にする確率は5/12
、約41.7%。
Xを3、4ターン目に使えない確率は1/6、約16.7%。

一方「Xー賢者」スタートした場合、
3ターン目にXを手にする確率は15/22、約68.2%。
3、4ターン目にXを使えない確率は1/66、約0.02%

このように、より早く、数多くXを撃ちたい場合、Xの相方の購入物として賢者は最強です。
例えば「再建ー賢者」スタート。再建を使い回し初期デッキ10枚を高速で圧縮させる効果は、まさに「賢者の動き」でしょう。

では常にXー賢者スタートが強いのか?

例えば襲撃者ー賢者スタート。
自分一人襲撃者の場でこのスタートをする場合、一瞬で並大抵の圧縮では追いつかない量の廃虚を撒けます。強い。
しかし四人襲撃者なら?
賢者は略奪品でも廃虚でも止まらないため、廃虚を撒くスピードは多少は有利になるでしょう。
しかし三方向から廃虚が飛んでくるため自分のデッキも直ぐに弱体化。
そして廃虚を撒き終わった後は?はっきり言って使いたいのは襲撃者ではなく略奪品です。しかし賢者ではその略奪品は流れていく。
また廃虚場では8金が遠く公領の価値が上がります。勝つためには積極的に公領を買うプレイが求められますが、手札4金のところで賢者で銅貨を流し公領を持ってきたら?

その賢者は「愚者」です。

ドミニオンが基本的に後半は勝利点レースになる以上、賢者が賢者でいられる期間に限りがあり、最後は「愚者」に成り下がるのは宿命です。
しかし重要なのは「賢者」から「愚者」になる時点はサプライによって全く異なること。

「使い回すことがどれだけリターンあるか」
「序盤中盤終盤何金必要か」
「属州ゲーか公領ゲーかそれ以外か」
「賢者という「アクション」使うこと自体に意味があるか」

これらの事項を吟味することで、賢者か、それとも銀貨を買うか判断することができます。

あなたが雇う賢者は本当に賢いですか?
「愚者」ではありませんか?