なんのためにアタックを買うのですか

サプライに屑屋と騎士があり、他の8種は空気とします。騎士のトップはサー・ベイリー(キャントリップ騎士)です。
さて初手5金、あなたは屑屋とベイリーどちらを買いますか?


屑屋と答えた方、あなたはドミニオンに勝とうとしてる人です。初手屑屋は大正義ですね。
サーベイリーと答えた方。あなたは単なる快楽アタック狂です。


ドミニオンには数多くのアタックカードがあります。
その中にはならず者みたいな自分に絶大な利益をもたらすカードがありますが、大抵のカードは香具師等自分には普通レベルの恩恵しかもたらさず、なかには海の妖婆みたいな呪い相当のカードすらあります。

ではなぜ、勝つために大した利益見込めないアタックを買うことがあるのでしょう。
アタックを撃つため?
不正解。
相手のデッキを汚すため?
不十分。

「相手との相対有利を築く、もしくは相対不利を軽減する」
これが答えです。

例えば海の妖婆。
自分のデッキにとっては呪いでしかないこのアタックをなぜ買うのでしょう?
妖婆を撃つと、相手のデッキは山札に呪いが乗るため即座に汚れ、期待金量が一気に落ちます。また呪いという−1点も入ります。
妖婆という呪い相当を使うことによって、それに見合うだけのデッキ格差が生じていますね。だから妖婆を買うのです。
この考えを応用すると、三人妖婆で四人目妖婆行く必要がない理由がわかりますね。
四人目が妖婆撃とうが撃ちまいが他三人のデッキが汚れることにはかわりなく、呪いの点差も大して変わらないので勝利点購入で捲るというプランが成立するからです。

このように、アタックは相対有利を築くために買うのです。
逆に言えば、アタック買わない方が相対有利を築けるなら、アタック買うのは失着手と言えるのです。

最初の設問に戻ります。
初手で屑屋を買うと屋敷や銅貨を消しながら1金出せるので、上を目指しながらデッキ構築ができますね。
初手でサーベイリー購入。3ターン目開始時はベイリー+初期デッキ10枚。
2ターンかけて、デッキの生産力が1ミリでも上がりましたか?
またもしこの騎士が相手の屋敷と銅貨だけを流すなら、相手のデッキの回転力がただ上がるだけですが、
あなたは相手に相対有利を取られる趣味でもあるのですか?


アタックは確かに相手を妨害する。しかし、ドミニオンの勝利条件はアタックを撃つことでなく相対点数で上回ること。
そのアタック、本当に必要ですか。